絵が好きなはずなのになぜか描きたくないときってありませんか。実は多くの人が同じ経験をしています。私もそのうちの一人ですw ではなぜ好きなはずの絵をやりたくなくなってしまうのでしょうか。
好きなこと、趣味はそもそも辛いことも多い
好きなことだから、趣味だから必ずしも楽しめるのかというとそうではありません。むしろやればやるほど壁にぶち当たります。伸び悩んだり、他のもっとうまい人と比べてしまったり、才能に限界を感じてしまったり……。私はそんなことだらけでした。
しかも絵はスポーツの試合などとは違い、華やかな舞台はむしろ描き終わった後です。実作業の一つ一つは結構地味な気がします。
なので常にモチベーションを一定に保つことは人間ならば不可能だと思っています。波があって当然です。
「本当に絵が好きなら既に描いている」という言葉は気にしない方がいい
よく耳にする言葉ですが、私はスルーしていますw 理由は人それぞれですが、本当に好きでも描けない時はあります。描けない苦しみを絵に表現した有名画家もいるくらいです(その画家は結局自殺してしまいましたが)。
描けない時は無理して描かない方がいいと思います。いくらやりたいことでもずっと向き合い続けていれば嫌になるときもありますし、なぜか全く描く気が起きなくなるときがきてもおかしくはありません。
そういうときは深く考えたりせず「波があるし」と思って忘れた方がいいでしょう。その分身も心も休息します。描かない期間は増えてしまいますが、必要経費ですw
いきなり絵を描くことをやめるかどうかは決めない方がいい理由
「辞めるか、続けるか」の究極二択になってしまう気持ちは痛いほどわかります。私が物事を極端に考えがちだからです。特に絵を描きたくない期間はブルーになっていますし。
しかし私は結論を後回しにすることにしています。
例えばある日突然描く気が起こらなくなり、その日を境目に白紙を見ただけで吐きそうになったとします。
もう絵が嫌いになってしまったのでは、最初からそんなに好きじゃなかったのでは……。いろんなことが頭をよぎります。
絵なんて辞めようと思い、暫く絵とは無縁の生活をおくります。しかしある日突然絵を描きたくなる日が来るかもしれません。まるで急に絵を描きたくなくなったのと同じように。
都合のいい話に聞こえるかもしれませんが、興味のあることに関しては「やりたい」と「やりたくない」は表裏一体で、どちらかを切り離すことはできないと思うのです。
なのでやりたくない日があれば、やりたい日もまた来る可能性が高いと思っています。特に絵に心を奪われた人ほど復帰しやすいでしょう。
本当に絵をやめるべきときは「その時」が来る
よくネトゲの世界では「引退宣言をした人ほど戻ってくる」「本当に辞める人はログイン回数が減っていき、何も言わずに辞めている」ということがささやかれています。徐々にフェードアウトしていく人はやめる可能性が高そうな気がします。
絵の世界でそれが当てはまるかどうかわかりません。ですが、本当に絵を必要としなくなった場合、言葉で表現できない「退路」を感じ取ることができることもあります。
こればかりはうまく説明できずに申し訳ないのですが、体感的にそれがわかるのです。もちろん理屈はありますが、心がサーッと離れていく感覚がつかめます。
私自信、「もう本当に必要としていない」と感じたことはやめていきました。それに費やした時間は惜しいですが、本当にこれ以上やっても何もないことを確信できるのです。
絵については辛いこともたくさんありますが、まだ「それ」を感じていないので続けています。Xデーが来るかどうかが指標の1つかもしれません。
なので、描く気が起きなくなった程度では辞めないことを推奨したいです。逆に心が完全に離れているのにやめ時を失うのも問題ではありますが……難しい問題ですね。
そうは言っても受験が迫っている場合
描く気が起きるまで待っていられない場合があります。進路関係は特にそうです。描く気が起きるまで待っていられませんからね。
そういう場合は、より多くの作品に触れましょう。何でもいいです。展覧会を回っていたら思いがけない作品に巡り会えるかもしれません。
音楽でもいいです。美しい旋律を聞いていたら、イメージが浮かぶこともあるでしょう。演劇鑑賞で思いがけず涙を流すこともあるかもしれません。他には漫画、映画、アニメ、小説、イラスト……。
世の中には色んな作品が存在していて、自分に合うものに出会えるかは運です。しかし、巡っていればある日突然衝撃を受ける作品が見つかることもあります。
素晴らしい作品に感動したときは無性に製作欲が出てきませんか。そうなったら流れに身を任せましょう。