アクリル絵の具の塗り方、マチエールの作り方




マチエールとは絵肌のことです。「絵の表面のガサガサした感じ」を指します。それによって絵の表面の色だけでなく、下地の色が見えたりするのです。うまくいくと色に深みが出て、凄く奇麗に見えます。

しかしそれがなかなか難しいです。原理はわかっていても実際に綺麗な色にならなかったり、色同士が調和しなかったりで随分悩みました。

アクリル絵の具は基本的に水で薄めない

油絵に近い感じを出したいのであれば、絵の具を水で解かずそのままキャンバスに塗ります。水を使うのは細く長い線を塗る時か筆を洗う時くらいです。逆に水彩のように描きたいなら水で解いて塗ります。

アクリル絵の具の層を重ねていく

ジェッソ(下塗り材)を塗って乾かしたキャンバスの上に下地を作ります。今回はとりあえず赤・青・黄色を置いてみます。

アクリル絵の具下地

下地の例。闇雲に塗っただけでは色が調和しない可能性があるので、最後に塗る色、絵の完成系をイメージして色を選択した方がいいと思います。

どの色とどの色を組み合わせたらうまくいくのかは実際に経験してみないと何とも言えません。私は塗って失敗してを繰り返しましたが、未だに自分の描きたい絵のイメージ通りにならない時の方が多いですw マチエールの練習というよりは色彩の勉強がいるのかもしれません。

余談ですが、塗り残しがある部分は白になります。白を出したくない場合は塗り残しがないよう丁寧に色を置いていった方がいいです。

マチエールの作り方

1.アクリル絵の具をかすらせて塗る

マチエール例1

かすらせて塗る場合、面積を広く塗れる平筆がかなり使いやすいです。上の例は複数の色をパレットの上で完全に混ぜず、平筆に何色か付着させてキャンバスの上にそのまま置きました。若干変化をつけたいときに有効です。

2.ヤスリで削る

下地を絵の具で埋めてしまっても、上からヤスリがけすると下の色が出てきます。

マチエール例3

これは赤・青・黄色の上に暗い色(紫)を塗り、その上に白をかけてヤスリで削ってあります。コツは不透明色と透明色を交互に塗って削るそうです。

マチエールを作るのには難しい

プロの画家はマチエールが素晴らしく、中には層の数が段違いの先生もいます。何度も何度も塗って削ってを繰り返し、言葉では言い表せないほどの色の深みを作ります。

一見表面が凸凹しているように見えるけど物理的には平面な絵が流行と聞きましたが、私もそういう絵が描けたらいいなと思っています。