最初から値段の高いアクリル絵の具を買う方が上達が早い理由




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まだやってもいないうちから高い道具を揃えるのは気が引けると思います。最初からいい絵の具を買うと、「あんた金持ちだな〜」なんて言われてしまいそう……そう思って私は分相応な絵の具を買ったつもりでした。しかしそれが誤りだったんです。

友人にアクリル絵の具を勧める機会があったので、M先生(私の尊敬する先生)に最初に揃えるべき画材を一応先生に確認してみました。

「まずは今僕が使っている120ミリで600円くらいの安い絵の具でいいですよね?」
「ん〜、アレ発色良くないよ。水で薄めたような絵の具だし」
「でも最初ですし……」
「最初から良い絵の具使った方がいいよ」

     (゚д゚;)

私が今まで使っていた絵の具は何だったのだろうか……

「アレは大きい絵の下地に塗るようなものだからねえ。君の場合あんな大きいもの要らないよ」

この後買いました。60ml12色セット、9000円。

でも使ってみるとびっくり。カルチャーショックのようなものを受けました。

高い絵の具を使って受けた3つの衝撃

色が乗る。とにかく乗る

前は暗めの色の上に透明色の黄色を塗るとくすんで消えてしまいました。しかし、下地にどんな色があろうが、そんなのお構いなしに黄色がピカっと光ります。

混色してみようと思える

これだけ発色がいいならと思い混色してみると、混ぜてもそんなに汚くなりませんでした。そもそも無い色は作るのが基本。これを機にどんどん色を混ぜて作るようになりました。

乾くのが異常に早い

パレットに出した絵の具も乾くのが早すぎてすぐ固まってしまいました。乾きが早すぎるので、薄くぬったりするとどんどん作業が進むんです。むしろ今まで使っていた安物の絵の具が乾きにくいだけでした。

ということは?

安物の絵の具というのは、溶剤で限界まで薄めた絵の具のことだったんです。

そして気づいてしまいました。安物の絵の具を使っていた弊害に。

安物の絵の具で受けたダメージ

混色の知識・経験・技術が身につかない

安物の絵の具だと混色してもくすむので、混色を嫌がりチューブそのままの色に頼っていました。こうして「何色と何色を混ぜたらどんな色になるか」という色に敏感に反応する目ができませんでした。

自分の絵が愛せなくなる

先に言うと、これはかなり精神的ダメージが深いですよ。それまで自分の気持ちが反映できてよかったなと思っていた絵、自分にとって愛着のある絵だったものも、言い方は悪いですが「どうせ糞絵の具で描いた絵だし」と思って興味が失せてしまったんですね。

これは非常によくないことです。人に見せるときもそう、あげるときもそう。どうせチープな絵の具だしと思うと後ろめたくなってしまうんです。

わがままだと思いました?そう思ったあなた、それが罠です。

趣味のお金をケチると、、、

絵の具の発色も重要な表現の要素です。自分の心を反映するときに絵の具代をケチるのはどうでしょう。りんご一つ描く場合でも、自分の心はちゃんと出ます。何を描くにしてもそうです。

もちろん安い絵の具しか買えない場合は仕方ないです。安い絵の具も買えなければ紙と鉛筆でもいいです。絵を描きたい気持ちが一番大事ですからね。

しかし問題なのはお金はあるけど出さない場合。趣味のお金をケチろうとすると、経験上ろくな事になりません。

ある展覧会で耳に流れてきた話なのですが、

「○○さんの絵、ものすごく上等な絵の具を使っているんですよ〜」
私にはそれが少し非難めいて聞こえました。それはとても悲しいことです。
「○○さんはちゃんとした絵の具を揃えている。絵に対する意識が素晴らしい」
煽りに聞こえたらごめんなさい。でも私はそう思います。

絵は確かにお金がかかります。しかし、どんな趣味でもお金かかるものです。

まとめ

安い絵の具だと技術も身に付きにくい、発色も悪くて絵も愛せなくなるので、なるべく発色のいい絵の具を買いましょう。